【S10 最終2109/36位】雫カバマンダ

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USUMシングルレート・シーズン10、およびシーズン11序~中盤にて使用した構築です。
シーズン10にて最終レート2109、最終順位36位を記録しています。


■10秒で分かるパーティコンセプト


■パーティ概略


■個別解説
採用順での紹介です。正確な急所率が不明なため、ダメ計は急所率を考慮していません。


オニシズクモ@オボンのみ おだやか
175(252)-x-139(212)-76(44)-167-57
ねっとう/こごえるかぜ/ねばねばネット/どくどく

H-B:147ゲッコの岩雪崩をオボン込みで2耐え
C:197-130マンダの身代わりをこご風で確定破壊
S:最遅ガルド-1(個体値20~21)

構築の組み始めです。冒頭で示した通り、ねばねばネットを撒くことで特定の相手との役割関係を逆転させることができます。ネットを撒けるポケモンの中でも、特に相手のゲッコウガ、ゲンガーへの安定感を考えてこのポケモンを選びました。

特殊攻撃を受ける機会が多いと感じたためDに補正を掛けています。図太い/腕白/慎重 と様々試しましたが、これが最も使い勝手が良かったです。サイクルでの圧力を重視し、追加効果のある熱湯を採用した特殊型に。こご風は対面の相手を後続で起点にする時、またマンダなどSを上げる積み技持ちに対する起点回避としても便利な技です。

ネット展開によって、ゲッコウガやコケコなどSの速い相手を封じ込めるほか、型が未知の相手の”スカーフ持ち”の線を消すことで、こちらのエースでの一掃を狙うのがこの構築の大きな勝ち筋になっています。



カミツルギ@アクZ ようき
143(68)-226(196)-152(4)-x-52(4)-174(236)
リーフブレード/せいなるつるぎ/つじぎり/つるぎのまい

H-B:(+1)メガギャラの滝登り→地震 瀕死率3.9%
165霊獣ランドの地震×2 瀕死率5.1%
S:準速マンダ抜きのグロスを意識したライン

ネットを撒いた際、抜き性能の高いポケモンとして採用しました。草/鋼というタイプが重要で、毒や宿り木を撒いて受け回すことで誤魔化す戦術を防止することができます。特性による止まりにくさ、素のSの速さによるスカーフ持ちへの対応力などを高く評価しました。

アクZはガルド入りにも出せるよう持たせましたが、S10当時はメタグロス(特に意地っ張り)が非常に多く、明らかに環境に刺さっていました。逆に、相手パーティにマンダがいる際は極力選出を控えていました。

聖剣によって強力な物理受けであるエアームドを突破できる点、積みポケモンでありながら汎用ストッパーのミミッキュに不利をとらない点など固有の性能が光ります。



ボーマンダ@ボーマンダナイト いじっぱり
197(212)-189(52)-151(4)-x-112(12)-169(228)
おんがえし/じしん/りゅうのまい/はねやすめ

A:無振りミミッキュを恩返しで乱数1つ切って1発
H-D:211リザYのめざ氷を乱数2つ切って耐え
S:最速霊ボルト抜き
メガ前B<D

カミツルギを通せない相手として、バシャーモ入りが考えられたため採用しました。唯一のメガ枠であるため選出率を確保できるよう、範囲の広がる地震を持たせています。他にはガッサ、ツルギ、霊ランド入りにも積極的に選出したいポケモンです。

積み技を持ちながら、耐性と羽休めによりサイクルを回せるためゲームプランを立てやすいのが優秀です。それ故にダメ計が非常に重要で、事前に多くの与ダメ・被ダメを計算し、そのメモを見ながら動かしていました。

またこのポケモンもネットを利用することで、相手のスカーフゲッコの負け筋を消したり、コケコを地震で縛れたりと恩恵を十分に受けることができます。



カバルドン@フィラのみ わんぱく
212(228)-132-171(140)-x-110(140)-67
じしん/あくび/ステルスロック/ふきとばし

H-B:143ミミッキュのミミZを確定耐え
H-D:211リザYの大文字を確定耐え
222ガルドのシャドボZを乱数2つ切って耐え
H実数値4n

今や多くの人に愛用される調整の起点作りカバです。エースで相手をなぎ倒していく本構築において、ステロの存在はとても頼りになります。特にツルギで抜いていく際、ステロの有無で相手のリザ・ガモスへの相性関係が逆転するためそれらを見たら優先的に撒いていきます。

本パーティでは起点作りから始まり、交換を挟まない一直線な展開がままあるため、初手に出す機会が多かったです。



ギルガルド@たべのこし なまいき
167(252)-170-170-183(100)-209(156)-72
シャドーボール/どくどく/キングシールド/かげうち

H-D:179アーゴヨンの(+2)大文字を乱数1つ切って耐え

ネットを撒いても特性でSを上げてくる曲者・アーゴヨンや、重めの霊ボルトとの打ち合いを任せるためにHDベースで採用しました。ポリ2を封じ込めてほしいのですが、一定数居た身代わり持ちに返り討ちにされることが少なくなく、環境的には厳しめという印象でした。

高数値が保障されているマンダガルドの盤石のサイクルは、特に低めのレート帯と当たってしまった際に活躍した印象です。また、影討ちがこのパーティで唯一の先制技であるため、HPが減っても詰めの場面で役立ちました。



ポリゴンZ@ノーマルZ ひかえめ
173(100)-x-118(220)-170-95-134(188)
10まんボルト/れいとうビーム/じこさいせい/テクスチャー

H-B:216マンダの捨て身を乱数1つ切って耐え
以上を実現するための努力値が最小でかつ、Hが最も高くなる配分
C:(+1)10万で131-125ミミッキュを確1
同じく157-116メガクチートを75%の乱1
S:(+1)で最速130属抜き

ツルギに次ぐ2枚目のZ持ちエースです。ネットを利用することで速い相手の上からZを使えたり、同じくスカーフ持ちに返り討ちにされるのを防ぐことができます。ツルギを出しにくいマンダ入り、クチート入りに選出して抜いていくために努力値をBに寄せ、ミミッキュへの耐性を得るために自己再生を持たせました。Z後なら霊ランドの抜群地震も耐える耐久が魅力です。

自己再生の回復効率を考えて努力値をH多めに振りましたが、ステロを踏んだ状態でマンダを起点にする場面等が結構あったため、最大までBに寄せて良いと思います。


■選出と立ち回り
vs.カバマンダガルドコケコゲッコツルギ

ネットでゲッコを牽制しつつ、ポリZを通しにいきます。序盤はカバ+シズクモで回し、カバがポリZの(+1)冷B圏内に入ったところでZを使用できれば勝ちに近づきます。 相手のカミツルギは出されないため切って問題ありません。


vs.グロスランドレヒレヒトムミミポリ2

カバを駆使してヒトムの型を最優先で割り出します。スカーフならマンダで、それ以外ならツルギで抜いていくプランを立てます。このパーティにいるポリ2はHDなので役割集中を狙っていきます。


vs.カバリザテテフグロスミミコケコ

ステロとネットを撒けばツルギで全抜きできますが、行動できる回数が限られているため技選択を慎重に行う必要があります。初手に出したカバがリザYのオバヒで飛ばされると負け、それ以外なら勝ちといった印象です。


vs.ガルランドゲッコウルガガルドミミ

初手にゲッコを出されがちなのでシズクモから。ゲッコ・ウルガ(大体スカーフ)をシズクモで、ガルミミをカバで受け流しながらマンダを通して勝ちに行きます。ランドにステロを複数回踏ませるように立ち回るのがポイントです。


vs.ポリクチガッサミミギャラアゴ
 

トリル軸で来た場合は、ポリZを通せることがほとんどです。テクスチャーポリZはメガクチのじゃれ→不意を耐えるため、直接起点にできます。カバが削れた状態で裏選出のアゴを出されるとキツいため、場合によってはガルドを選出しますがやはりギャラ+アゴには安定しません。要改善点。


vs.ラキグライムドードヒドバレルゲンガー

ステロはムドーの頑丈を潰すため、ネットはゲンガーに踏ませるために必要なので、ツルギに全てを賭けます。シズクモでバレルに火傷を入れると、イカサマ持ちであっても剣舞の起点にすることができます。(めざ炎持ちだと負けです)


■おわりに

ツルギやポリZで全抜きする爽快感を得られる、自分に合った構築を作ることができて良かったです。

S10は自己最高の最終順位を記録したにもかかわらず、大きな悔しさが残るシーズンでした。これは最終日にビビって潜るのを早々に諦めたのが原因です。
レーティングバトルの強さは、ポケモンの強さに加えて胆力が必要なんだと身に沁みました。ガンバルシカナイヨ。

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