【S17 最高2172/最終2155】Can’t escape

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ポケモンORASシングルレートのシーズン17で使用したパーティ。 最高レートは2172、最終レートは2155。最終順位は62位。

S17rank

“ポイズンヒール”キノガッサを軸に据えた構築。ガッサの障害となる相手をこちらのメガゲンガーとバンギラスで逃さず除去、または選出画面で見えるバンドリの並びで抑制。最終的にガッサの抜けられないポイヒループにハメて勝利することをコンセプトとしてPTを組んだ。

どの対面からでもポイヒループに繋げられるよう、多くのポケモンにS下降技を仕込んでいることもポイントである。一度ループに入ってしまえば運、読みの要素を排除して早々に『勝ち確』を生み出すことができる。

■PT概略

S17PT
ポケモン名持ち物技1技2技3技4
バンギラス ラム噛み砕く岩封ステロ追い打ち
ドリュウズチョッキ地震アイヘ岩封角ドリル
ファイアロープレートブレバフレドラ剣舞羽休め
ゲンガーナイト祟り目鬼火こご風道連れ
キノガッサ毒々玉ローキビルド身代わり胞子
スイクンカゴ熱湯こご風瞑想眠る

■個別解説 

breloom

キノガッサ @どくどくだま
性格:ようき 特性:ポイズンヒール
ローキック / ビルドアップ / みがわり / キノコのほうし

努力値 H156 B100 S252
実数値 155-150-113-*-80-134 

H:8n+3 (ポイヒの回復効率を意識)
B:残り
S:ハメられる相手を増やすための最速

このPTの核。このポケモンを生かすために他のメンバーは存在する。
☆知らない方向け・ポイヒループについて☆
・こちらより遅い相手を胞子で眠らせて身代わりを張る。
・相手が起きなければビルドアップを積んでいく。起きて攻撃されても身代わりが壊されるだけなのでまた胞子から展開できる。
・自分より速い相手には他のポケモンの技でSを下げておくか、ローキックを撃ってSを下げることで対応できる。
・必要なぶん積み切ったら攻撃開始。全タテを狙う。 
6世代環境ではポイヒループを抜けてくるポケモンが多く存在し、簡単にハメることはできない。
以下がガッサの展開を阻害してくるポケモンの例である。

murigassa

これらを他のメンバーで処理、またはそもそも選出させない(刺さっている並びを作らない)ことでガッサを一貫させる。

技について。ポイヒガッサのウェポンは候補がいくつかあるが、岩石封じは外す可能性があること、きあいパンチはS操作ができないことでそれぞれループが切れてしまう場合があるため、今回はローキックを採用した。タイプ一致で安定した火力を期待できることもメリットである。

カバルドンやポリゴン2などの回復技持ちを意識したビルドアップ。万一ループが切れた場合の物理に対する行動保障にもなる。

TODされる場合もあるが、逆にループ開始時に察して降参をもらえる試合も多かった。一度ループに入ってしまえば相手からの急所も追加効果も存在しないので、穏やかな気持ちで対戦できるのがこのポケモンを使う最大の利点。

gengar-mega

ゲンガー @ゲンガナイト
性格:おくびょう 特性:ふゆう→かげふみ
 たたりめ / おにび / こごえるかぜ / みちづれ

努力値 H188 B116 C4 D4 S196
実数値(メガ前) 159-*-95-151-96-170 
実数値(メガ後) 159-*-115-191-116-192 

H-B:A252メガヘラクロスのロクブラを非メガ状態で高乱数耐え
B<D
S:メガ前最速ガブリアス抜き
  メガ後最速ゲッコウガ抜き

主な役割対象

genyaku

相手のPTにいる任意の1体を逃がさず道連れで除去できるポケモン。猫騙しや冷凍ビームでガッサのポイヒループを崩してくる危険因子:ガルーラと1対1交換を取ることが非常に多かった。他にもガッサを阻害してきそうなポケモンを影踏みキャッチ、道連れしてガッサの抜き態勢を整える。すべてのガブリアスに致命傷以上を負わせられるほか、起点作りに便利なこご風。ガッサを選出する場合、交代をほぼ行わないため不利対面になった時こご風だけを撃って退場させる勇気も必要。

ガッサの苦手な連続技持ち(メガヘラ、マンムーなど)に勝つための鬼火。ガッサの胞子やスイクンの熱湯とも相性がよい祟り目を採用。それに伴って努力値もメガヘラを意識したB振りとした。

tyranitar

バンギラス @ラムのみ
性格:しんちょう 特性:すなおこし
かみくだく / がんせきふうじ / ステルスロック / おいうち

努力値 H252 A44 B4 D204 S4
実数値 207-160-131-*-160-82 

H-D:C252メガゲンガーのシャドボ+気合玉を高乱数耐え
A:HSメガゲンガーを砂ダメ+成功追い打ちで高乱数で倒す
↑どちらも要検証。参考までに。

主な役割対象

banyaku

ガッサ展開の障害となり、多くのPTで採用されるゲンガーを逃がさず確実に倒すポケモン。そのため調整は受けループでよく採用されるものにした。同じようにガッサのループを抜けてくるファイアローは追い打ち+ステロで、ウルガモスはステロを警戒し居座ってくるので岩封で処理する役割を持つ。この並びでの追い討ちは読まれないため確実に仕事をこなせた。

噛み砕くは初手に出てくるゲンガー(=気合玉持ちなのでまず居座ってくる)に撃ったり、スイクンにダメージを稼いでカゴを消費させるための技。岩封は攻撃しながら目の前のポケモンのSを下げることで手軽にガッサの起点作りができるため、攻撃・サポートの両方面で非常に有用であった。


上記の{ゲンガー + バンギ + ガッサ}が基本選出。
相手のガルーラorゲンガーをそれぞれゲンガーorバンギで処理した後、残ったほうでS下降技を使い起点作成。ガッサでの全抜きを狙う。
素直にこの選出ができた場合の勝率はかなり高かった。


excadrill

ドリュウズ @とつげきチョッキ
性格:ようき 特性:かたやぶり
じしん / アイアンヘッド / がんせきふうじ / つのドリル

努力値 H44 A44 B4 D164 S252
実数値 191-161-81-*-106-154 

H-B:A252珠ゲッコウガのけたぐりを確定耐え
H-D:C252眼鏡サザンドラの悪の波動を90.6%で2耐え
   C4ボルトロスの(+2)気合玉を81.2%で耐え
A:無振りサザンドラを地震で確定2発
S:最速 (準速ガブと同速)

選出画面でバンギ+ドリュウズの並びを見せることで圧倒的な選出誘導能力を得る。ガッサの障害となるギルガルドやニンフィア、TODされかねないクレセリアの選出を縛ることが大きな仕事。

ガッサ展開ができないときにこのポケモンを選出することが多く、その場合サイクル戦になるため特殊に受け出せるチョッキ持ち。受けの難しいサザンドラを意識した調整を採用した。「バンギが選出されていない→ドリュも選出されていない」と思い込んでいる相手が多く、素直に電気技を打ってくれるボルトロスなどへの後出しが安定、サイクル有利を狙える。範囲の広い型破り地震とつのドリルの存在でロトムやナットレイを絡めたサイクル構築にも強いほか、害悪や受けループを崩壊させる役割も担っていた。

talonflame-2

ファイアロー @あおぞらプレート
性格:いじっぱり 特性:はやてのつばさ
ブレイブバード / フレアドライブ / つるぎのまい / はねやすめ

努力値 H204 A252 B4 D36 S12 
実数値 179-146-92-*-94-148 

H:6n-1
A:突破力向上のため全振り
B<D
S:最速81属(ギャラドスなど)+2

ガッサの胞子を無効化する草タイプや、加速でポイヒループを抜けてくるバシャーモに対して非常に強いポケモン。バンドリも相まってそれらを非常に呼ぶので刺していく。

反動技による消耗が激しいので努力値はなるべく多くHに割いた。サイクル戦を考えて回復技の羽休め。終盤に一貫を取ったり、耐久ポケモンを無理やり削るための剣舞を採用。

suicune

スイクン @カゴのみ
性格:ずぶとい 特性:プレッシャー
ねっとう / こごえるかぜ / めいそう / ねむる 

努力値 H252 B196 S60
実数値 207-*-176-110-135-113 

H:全振り
B:11n
S:準速60属(ギルガルド等)抜き
  (-1)最速ガブリアス抜き

ガッサで相手したくないクレセリアへの選出抑制枠。特にクレセ+ドランの選出をされることはまず無かった。

高種族値が光る汎用ポケモン。ほぼ全ての攻撃を1発は耐えるために確実にこご風での起点作成が可能。さらにこご風はガブリアスを最小限の被害で倒したり、サザンドラ等を抜いて自身の瞑想のサポートに使ったりと優秀な技だと感じた。

ガッサが選出できない場合のサイクル戦、ゲンガーの鬼火を利用して瞑想を積んでいくなどその場に合った役割を選んで活躍していた。


ガッサでの展開が難しいと感じた場合の選出は
{ゲンガー + スイクン + ドリュorアロー}。
ゲンガーのサイクルカットを生かして有利対面を作っていく、スタンパ的な戦い方をしていた。


バンドリの選出誘導は思ったより強く、ガルーラ、ガブリアス、スイクンは特に選出されやすいため、積極的にガッサ選出をしていきたい。 

■おわりに
2200まであと一歩……いや二歩のところまで上がることができました。2200という大台に乗れなかったのは心残りですが、「最上位の環境で戦う」という貴重でシビれる経験ができてとても楽しかったです。

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