【第4回JPNOPEN ベスト16】ツボルカ ネバ展開

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第4回JPNOPENで使用したパーティです。結果は予選抜け→決勝トーナメント2回戦負けでベスト16。

『交代で出てきた浮いていない相手のすばやさを1段階下げる』という独自の性能を持ちながら、あまり研究が進んでいない技「ねばねばネット」。この技を使いたいと思い構築を組み始めました。ねばねばネットを使用できるポケモンは最終進化形だと(アリアドス、ツボツボ、アメモース、コロトック、ハハコモリ、デンチュラ、ドーブル)の7種類。今回はネットの他に「ステルスロック」も使用でき、起点作成能力に期待できるツボツボに注目しパーティを組むことに。

パーティコンセプトは「サイクル⇒積みによる一貫」。ねばねばネットを存分に活かすことができ、またバトル序盤から積まなくても高火力を出せるエースポケモンとしてメガルカリオを採用、周りを固めました。

■PT概略

4JPNPT
ポケモン名持ち物技1技2技3技4
ツボツボレッカネットステロ岩封アンコ
ルカリオナイトインファアイテ剣舞神速
霊獣ボルトロスオボン10万めざ氷悪巧みとんぼ
ファイアローブレバフレドラ剣舞羽休め
スイクンカゴ熱湯冷B瞑想眠る
ガルーラナイト恩返し炎Pグロパン不意打ち

■個別解説 

shuckle

ツボツボ @レッドカード
性格:わんぱく 特性:がんじょう
ねばねばネット / ステルスロック / がんせきふうじ / アンコール

努力値 H252 B252 D4
実数値 127-30-310-*-251-25 

HB全振り、余りD

先発に出して「ねばねばネット」「ステルスロック」を撒く展開要員。高耐久と特性「がんじょう」によって行動が保証されているので必ずどちらか一方、多くの場合両方撒くことができます。初手対面で積み技や「みがわり」を使ってくる相手が結構いますが、「レッドカード」で流すことができるので気にせず展開していきます。相手のパーティを見て、撒くべき技の優先度を判断することが大切でした。「がんせきふうじ」はネットを踏んでいない対面のポケモンに当て、後続で上から殴れるための技。「アンコール」は「レッドカード」消費後に起点を回避、安全に後続を繰り出すために必要な技です。

努力値は物理攻撃を受ける機会が多いと予想してHBぶっぱ。しかし明確な指標があるわけではないので調整の余地が十分にあると思います。耐久は高いですがHPが低いため、過去作使用可能のJPNOPENではメガガルーラの「ちきゅうなげ」を喰らってべらぼうなダメージを受けたのが印象的でした。

lucario-mega

ルカリオ @ルカリオナイト
性格:ようき 特性:せいぎのこころ→てきおうりょく
インファイト / アイアンテール / つるぎのまい / しんそく

努力値 A252 B4 S252
実数値(メガ前) 145-162-91-*-90-156 
実数値(メガ後) 145-197-109-*-90-180 

AS全振り、余りB

「ねばねばネット」と非常に相性の良いアタッカー。足りないメガ前を含めたすばやさの補助があるだけで対面で勝てる相手がグッと増えます。ゲッコウガ、ミミロップなどの高速アタッカーや、中~高速スカーフ持ちを気にせず殴れる点が魅力。「ステルスロック」も合わせれば、このポケモンを止めるために選出されるスカーフ持ち、タスキ持ち両方を逆に倒すことができます。そして最大の利点は対ガルーラ。ルカリオは通常、最速ガルーラに先にメガシンカされてしまうと「じしん」などで倒されてしまいます。しかし今回はガルーラのすばやさを気にせず、またどんなに物理耐久に振っていようと確定1発で飛ばすことができるためネット+ルカリオの組み合わせは非常に有効でした。

メガガルーラを倒すために命中100の格闘技を使いたかったので「インファイト」を採用した物理型。消耗したファイアローやボルトロスに有効な「しんそく」、詰めに使える「つるぎのまい」。もう1ウェポンは範囲・火力を重視した場合最も有効な「アイアンテール」を採用しました。格闘技の効かないフェアリータイプやゲンガー、クレセリアなどに撃てるこの技は命中難ではあるものの、選出可能性が一気に高まるため是非入れたいです。中耐久相手なら半減でも「インファイト」は相当なダメージが入るため、「アイアンテール」を撃つ回数は最低限に減らせると思います。

thundurus-therian

霊獣ボルトロス @オボンのみ
性格:ひかえめ 特性:ちくでん
10まんボルト / めざめるパワー(氷) / わるだくみ / とんぼがえり

努力値 H156 B104 C196 S52 
実数値 174-99-103-209-100-128 

※個体値 A0,B30

C:
めざ氷でD4振りガブリアスを高乱数1発(93.8%)
ステロと(C+2)10万ボルトでH197-D122メガガルーラを確定1発、11n
S:
ねばねばネットを踏んだ最速ゲッコウガ抜き
H-B:
A200ガブリアスのストーンエッジを最高乱数以外耐え
H偶数(ステロを2回踏んだときオボンが発動する)
以上2つを満たす中でHが最大になる組み合わせ、16n-2

ルカリオを「でんじは」で止めにくる化身ボルトロスを起点にできるほか、「ねばねばネット」が効かないボーマンダ、ファイアローなど浮いているポケモンに強い駒。ルカリオとの相性補完を活かしてサイクルを回し、相手が消耗したところで「わるだくみ」を積んで抜いていきます。

攻撃技は範囲に優れた「10万ボルト」+「めざめるパワー(氷)」。残り1枠ですが、相手の交代が予想される場面で使い、有利対面を作れる「とんぼがえり」を採用しました。「ボルトチェンジ」でない理由は相手の地面タイプ(特にルカリオとボルト両方に強いマンムー)や特性「トレース」持ちに無効化されない点です。ステロが撒かれていなくてもこの技でタスキを潰しつつルカリオに繋ぎ、有利対面からインファで一掃する動きが魅力的でした。この枠は範囲を広げる「きあいだま」や「サイコキネシス」でも良いと思います。耐久をオボンで、すばやさをネットで補うことができ非常に強力です。

最も動かしやすい基本選出が以上のツボ+ルカ+ボルトです。最終的にルカリオとボルトのどちらで詰めていくのかを考えながら立ち回っていました。序盤は積まずに殴りつつ、相性補完を活かして少しだけサイクルを回し、相手の3匹が予想できたところで積み技を使い一貫を取っていきます。

talonflame

ファイアロー @いのちのたま
性格:いじっぱり 特性:はやてのつばさ
 ブレイブバード / フレアドライブ / つるぎのまい / はねやすめ

努力値 H172 A252 B4 D28 S52
実数値 175-146-92-*-93-153 

A:突破力向上のため全振り
H:16n-1
S:準速100属抜き(メガガルーラのふいうち意識)
B<D

積みアタッカーその3。ここまでで辛いバシャーモ、ローブシンなどの格闘ポケモンや、同じく苦手なジャローダ、ウルガモス等への対策として採用しました。実際にカバルカアローという並びが存在するようにルカリオとの相性は良好でした。ギルガルドやクチートも見たいためサブウェポンとして「フレアドライブ」を採用、「いのちのたま」を持たせました。剣舞したあと繰り出されるカバルドンやサンダーに無理やり突っ込み、こちらのルカリオや後述のガルーラを一貫させる役割集中の動きも強力です。

suicune

スイクン @カゴのみ
性格:ずぶとい 特性:プレッシャー
ねっとう / れいとうビーム / めいそう / ねむる 

努力値 H252 B76 C116 D4 S60
実数値 207-*-159-125-136-113 

H:全振り
C:熱湯でH197-D122メガガルーラのみがわりを高乱数で破壊(87.5%)
S:準速60属抜き、ねばねばネットを踏んだ最速ガブリアス抜き
B:残り、A192メガガルーラの秘密の力確定2耐え
D:余り

地面(カバ、マンムー、ランド等)、炎(バシャ、アロー)、メガボーマンダに対面で撃ち合うために補完として入れたポケモン。またクレセドランに強い駒として採用。「ねばねばネット」を利用し上から「めいそう」を積んで相手を詰ませることができたら強いと思いました。しかし選出率が非常に低く、この枠は改善の必要があると感じます。実際このポケモンを入れたおかげで相手のキノガッサ、霊獣ボルトロスが重くなってしまいました。これらに弱くなく、同じような役割を持てるカゴ瞑想クレセリアやガブリアスに変更することが改善案です。

kangaskhan-mega

ガルーラ @ガルーラナイト
性格:いじっぱり 特性:きもったま→おやこあい
 おんがえし / ほのおのパンチ / グロウパンチ / ふいうち

努力値 H132 A244 B4 D12 S116
実数値(メガ前) 197-160-101-*-102-125 
実数値(メガ後) 197-193-121-*-122-135 

H-B:A200鉢巻ガブリアスの逆鱗を最高乱数以外耐え
H-D:C222メガゲンガーの気合玉を確定耐え
B<D
S:メガ後最速70属抜き
A:残りすべて
グロパン+恩返しでHBカバルドンを高乱数で突破
ステロ+グロパン+恩返しでHBクレセリアを高乱数で突破

ルカリオが選出できないギルガルド入りに出すメガ枠を考えた際、ゴースト技に耐性を持ち汎用性の高いポケモンとして挙がったのはガルーラ。せっかくの展開構築なので強力な崩し、全抜きを狙える「グロウパンチ」型で採用することにしました。グロパンとの相性が良く「ねばねばネット」が無くても先制を取れる「ふいうち」。「ほのおのパンチ」はギルガルド、ゲンガーへの打点かつクチートにも通るため採用しましたが、ゲンガーに隙を見せたくない場面もあったので「かみくだく」でもいいと思います。

ノーマル技が「ひみつのちから」ではなく「おんがえし」である理由は、グロパンを積んだ後ゴツメに触れない点よりも、カバ・クレセを突破でき あくびや電磁波を撃たれない点を今回は重視したためです。他にはゲッコウガなどネットを踏んだ低耐久ポケモンを一撃で落とせるといった利点も。代わりにガブリアスに対しての安定感が少し落ちましたが、他のメンバーと合わせて問題ない範囲には留められていると思います。

■おわりに
対戦を重ねることで改善点をいくつか見つけられたので、発展可能性がまだあると思います。「ねばねばネット」と相性の良いポケモンはまだまだいるはずです。カバ展開も強いけどネバ展開も悪くないですよ~。
対戦&素敵な運営ありがとうございました!

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